眼光キラリ

カフェ日記
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閉店時間を過ぎても営業していたある日のこと、入って来られたお客様に、店長が「お久しぶりです!」とご挨拶すると「覚えてたかい?遅くまで頑張っているね」とにこやかにカウンターにお掛けになりました。(もちろん覚えていますとも!!忘れられぬ出会いでしたから^.^;)

初めてお会いしたのは去年の7月末、最高気温36℃の暑い日でした。11時にオープンしてもどなたもいらっしゃらず、すでに数時間…そんな時に颯爽と入って来られたのが和装の男性、それだけでもただならぬ雰囲気でしたが、開口一番「中途半端だな」と強烈な一言をおっしゃったのでした。お話を聞くと、異なる業種のご商売をいくつもされている方で、バリーズカフェの規模と内容で商売が成り立つのか?というご心配のようでした。いつも忙しく飛び回っているそうで、やっとここに来れたとのこと。

ご注文の食事とコーヒーを用意している間も、店長の前職の話をしている間も、ずっと眼光鋭くこちらを見ている方だったので、お帰りの際「ありがとうございました。またお待ちしています!」と見送った後は「はぁ〜〜っ」と一気に緊張がほどけた店長と副店長でした。でも、ただ怖い方だっただけでなく、ご自身が長年仕事をしてきたなかで、何でも3年はかかること、お得意様は大事だということなど、大切だと思うことをいろいろと教えてくださっていました。「あの方また来てくれるかなぁ」「どうかね…?」

それから8ヶ月後の先日のご来店だったわけですが、2回目はあの眼光キラリがすっかり消え、終始笑顔で私達の話を聞いたり、ご商売やご趣味の話をされたりしていました。この日も素敵なお着物姿。そしてご注文は前回と同じオリジナルカレーとコーヒーでした。

また来てくださったということは、同じように商いをする仲間…というより後輩として認めていただけたのかな、とほっとする気持ちでした^_^